

大学受験本番の試験で子供が一番あせりを募らせるのは、問題を見て「ああ、ダメだ。できない」と感じるときだ。そんなときに一番効くあがり防止策は、できる問題を探すこと。一問くらいはやさしい問題があるはずだから、早くそれを見つけて解いてみることだ。一問解けた時点でホッとして平常心を取り戻せるから、その後は持てる力を出せるようになる。プロ野球のピッチャーでも、重要な試合に大観衆の前で投げるときには、緊張感でガチガチになることがあるようだが、そんなときにファースト・ストライクをとるために、あえてど真ん中に投げる人もいる。そういうピッチャーの人たちは、一球ストライクが入ると落ち着くと言われている。入学試験の場合もまず緊張感をとることが大切だ。試験のときのファーストーストライクは「できる問題を解くこと」だ。本番だけそうしろと言ってもできないことなので、模試や過去問をやるときにも、子供には「できる問題からやる」ということを徹底させておこう。
個別指導における「よい講師」とは、「生徒の立場をよく理解し、よりよい方向へ導いてくれる講師」につきる。つまり、@生徒の学力・性格・考え方を正確にとらえ、ていねいに教えてくれる。A困ったときに、すぐ相談に乗ってくれる。B個々の生徒のことを常に考え、適切なアドバイスをしてくれる。C生徒の成績を確実に伸ばすことができる。D生徒のやる気を引き出し、自立心を向上させることができる。E叱るときは叱る、褒めるときは褒めるというケジメ、メリハリがある。Fユーモアのセンスを持ち、生徒を飽きさせない。G成績・学習方法以外の相談(クラブ活動、学校生活、人間関係、親との関係など)にも、親身に対応してくれる。よく考えてみれば、塾・学校を問わず、これらは「ものを教える人」すべてにあてはまる不可欠な要素だ。多くの個別指導塾では、一人の講師が生徒一人(一対一)、あるいは生徒二人(一対二)に対して授業を行う。
「頭の良さ」と「学校の成績」は必ずしもイコールで結ばれるものではありません。学校の勉強をしていれば予備校に通わなくても大学受験に打ち勝つわけではありません。「この人、東大出だと聞いたけど、どうしてこんなにアホなんだろう」と思ったことがある方は、少なからずいるはずです。人の心の機微を理解できなかったり、現状の認識がピントはずれだったり、オカルトまがいのばかばかしい教義を持つ怪しげな新興宗教にハマっていたり……と、その例は枚挙にいとまがありません。学校の成績や学歴と頭の良さ、すなわち賢さが無関係だとしたら、親としてはまず、我が子に自由さを求めるべきではないでしょうか。それには一定レベルの学力が不可欠です。学力がないと賢くなれないとまでは申し上げるつもりはありませんが、学校の授業についていけないようでは困ってしまいますし、文学作品を味わう読解力がなくては深みのある人生を送ることは難しいのではないかということは、きっと皆さんにもご賛同いただけるのではないでしょうか。